YADO CAREER JOURNAL

【知っていた方がいい】宿泊業界でもこんなにバリアフリーが進んでいる!

みなさんは駅のホームや商業施設で車椅子を利用する方を見かけたことありますよね?

車椅子の方でもストレスフリーに過ごせるように、多くの施設でバリアフリー化を進めています。最近は宿泊業界でもバリアフリーに対応している施設が多くなってきています。

実際に観光庁が宿泊施設に対し、バリアフリー化を推進しております。また2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、東京都と東京観光財団は、都内宿泊施設のバリアフリー化を支援する制度を拡大しています。

今回はホテル・旅館のバリアフリーや障害者向けの設備等をご紹介いたします。

 

バリアフリーとは

まずはじめにバリアフリーとは、「障害・障壁のない」を意味しており、日常生活していく上で物理的・心理的な障害を取り除いていくこともいいます。例えばエレベーターの無い施設や車椅子が入れないようなトイレなど、日常生活では多くの障壁が存在しています。車椅子で生活されている方は、ちょっとした坂や段差であっても非常に苦労しています。宿泊施設内でもそういった場所は多くあります。しかし、最近の宿泊施設ではそういった方々に配慮した設備が完備されてきています。

バリアフリーに向けた設備

次にホテルや旅館が用意している設備をいくつかご紹介いたします。

宿泊部屋への配慮

昔のホテルや旅館だと部屋に入るのにちょっとした段差などがあります。その段差を無くした幅広の玄関ドアを完備している宿泊施設が増えてきています。他には1階にバリアフリー向けの宿泊部屋を用意しているホテルもあります。

障害者用トイレの設置

トイレを利用することも物理的・心理的に負担を感じることであるため、最近ではロビー付近に障害者用トイレを設置するホテルも増えてきています。また、宿泊部屋内のトイレも片側ドアではなく、引き戸式を採用しています。洗面台も低く設置している所もあります。

 

パブリックスペースの配慮

例えばロビー等のパブリックスペースで、大理石等を使っているホテルがあります。車椅子の方だと、車輪が止まらず自然と進むこともあり、そういった配慮として、滑り止めを活用している施設も増えてきています。他にはスロープを設置し、館内の移動を楽にしています。

入浴施設

入浴施設に関しても、バリアフリーが進められています。例えばバリアフリー対応した貸切風呂を用意している旅館や、入浴施設の段差をすべて取り除いている宿泊施設もあります。

車椅子の貸し出し

車椅子自体を貸し出しているところも多く、持ち運び等の負担にも配慮しています。商業施設などで車椅子専用駐車スペースを設置している場所は多いですが、宿泊施設ではあまり見かけません。こういったスペースを用意している施設も多く、駐車場まで車椅子を持って来てもらえるサービスもあるようです。

耳の不自由な方に向けた配慮

障害の種類も多くあり、例えば耳の不自由な方に向けた設備を用意している施設もあります。例えば、部屋をノックされたことを知らせるランプや、目覚まし時計と連携しバイブレーションが起きる枕などがあります。他には電話着信をわかりやすく知らせるように、特殊なランプを採用している施設もあります。

 

いかがでしたでしょうか。これ以外にも多くの設備がありますが、各ホテルがバリアフリーに向け、多くの取り組みを行っています。健常者・障害者・高齢者といった括りではなく、宿泊施設を利用する全員が満足できるような施設であることが重要です。今後の宿泊施設は、障害者・高齢者向けにバリアフリー設備を設置するのでなく、誰もが利用しやすい施設を作っていく必要があります。また、最近ではユニバーサルデザインを採用している施設も多いように、障害の有無・性別・国籍・年齢など関係なく、全員が気持ちよく生活できる世界を作っていくべきでしょう。

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