【2018年最新版】ホテルで外国人を採用する場合のメリットと注意点
近年労働人口が減り益々外国人採用が増え続けている日本の各企業の中、もっともインバウンド訪日外国人の対応を必要とする宿泊業界が外国人採用におけるメリットと注意点についていくつかご紹介させていただきます。
外国人が日本で働く理由
多くの外国人が日本で働く理由は大きく分けて4つあります。
- 日本の文化が好きだから日本語を習いたい
- 海外でキャリアを積みたい
- 自分の国より給料が高い
- 母国よりリスクが少ないかつ安全
まず、日本に来る方々の7割は日本の文化に惹かれたのが理由です。日本歴史や日本独特な建造物、日本の礼儀作法に魅力感じる方がいる一方、若者は日本のアニメが好きというきっかけで来日する方も少なくありません。日本について興味を持ち日本語を習うために留学し、海外での仕事を経験することで自分のスキルアップに繋がります。
2017年10月時点の国籍別の厚生労働省が発表した「外国人雇用状況」の届出状況の割合を見ると、フィリピンが約14万人、ベトナムが約24万人、ネパールが約7万人と東南アジアの発展途上国が全体多数占めてます。一つの理由とし自国のインフラが整理されておらず、日本は自国の平均給料よりが高いです。治安面も日本は世界から見ても優れているため、安心して働ける環境です。
インバウンド訪日旅行客に対する多言語な対応
日本で就職を考えている外国人は方々は最低限の日本語は習得しています、更に接客に必要な敬語や丁寧語を学習する必要がありますが、出身国によって母国語以外の言語も自国で習得しているためマルチな言語を操ることができます。
ホテルにいらしたお客様が海外から来た場合はどうしても文化や習慣が違うことで様々な対応がうまく行かないこともあります。しかし、外国人スタッフが現場にいると、お客様に合わせた対応ができることで、スムーズなチェックイン手続きを進めることもでき、かつ突如なトラブルの対処もできます。
2年後オリンピックに向けて海外からの訪日旅行客が増える中、文化の違いや言語の違いで起こりうるトラブルを事前に防ぐためにも、積極的な外国人の採用を進めることがホテルに取っては必需かもしれません。
若い労働力の確保と異なる視点からのアイデア
労働者確保という面で現在日本では少子化問題で若く優秀な人材の確保が難しくなる一方です。こうした中、海外からの若い人材で補強することによって人材不足が解消されるだけでなく、向上意欲が高い人材も多くいるため、日本人のスタッフと違う視点で物事を考えることもできます。言語の部分だけではなく、母国の生活で学んだことは日本とはまた異なる部分があります。日本人では思いつかない斬新なアイデアを生み出すことができます。
日本で働くと決めた外国人の方々は高い意識とモチベーションも持っているため、日本人労働者の刺激にもなり、マンネリ化した社内の就労意識に新しい風を入れることにも期待できます。
外国人採用にあたっての注意点
外国人を採用するにあたっての注意点がいくつかあります。まずはビザの問題です、在留資格の確認をしっかり行った上に、労働条件をちきんと分かりやすく説明してから雇用契約を結ぶことが大事です。日本語の契約書はどうしても外国人のには難しい言い回しや言葉が含まれていますので、そこをしっかりと理解してもらった上で契約を結ぶといいでしょう。
次に外国人の習慣と文化を理解してあげましょう。外国人が日本で働くことになったからと言って、日本の習慣と文化をすべて受け入れているとは限りません。そこで思わぬトラブルに発展することを防ぐため、常識の押し付けはやめましょう。
宗教観を大事にすること、物事をストレートに伝える習慣、プライベートと仕事をしっかり分ける文化など、相手の国によって様々な風習を理解してあげることも重要なポイントです。
最後に
最後に、人材不足に悩まされている宿泊施設は是非外国人の雇用を進んで取り組むことをお勧めします。2020年の東京オリンピックに向けて、必ず必要とされる外国人のスタッフはなるべく早く確保することで、優秀な人材に出会えることが可能性が高くなります。今後は外国人と共に働くことがスタンダードなスタイルになりつつあります。