【総支配人インタビュー Vol.2】アーバンホテル京都二条プレミアム総支配人林様 Part.2「仕事編」
みなさんこんにちは。
今回はアーバンホテル京都二条プレミアム総支配人林様インタビュー企画第二弾として仕事に対する考え方や実際の働き方についてお話を伺えればと思います。
業務内容について
-それでは普段の業務内容を教えてください。
朝出社してやることは、自分は基本的に10時出勤6時半上がりですが、8時半に来て夜の12時くらいまで仕事をしています。朝は6時半に起きて朝ごはんを食べて8時半に出勤するという毎日です。
出勤をして一番初めにやる事は部屋の掃除と環境を整える事です。その後レストランや館内を一周して一日に一個何か見つけて改善するようにしています。
10時以降はアポイントを入れたり営業をしたり、売り上げ管理、スケジュール管理がメインになります。基本は数字を見ながらの行動になりますね。
週に3回ほどはお昼から会議があります。社内会議が多いのですが、部署ごとに会議をやるような事もあります。
本社が伏見にあるので代表が出席する会議はそちらに参加して、週の半分は代表と食事をしています。
基本的にはそういう流れで一日が終わっていきます。
マネジメントについて
-ずっと働いている中で大事にしている事はありますか?
社員それぞれが楽しく出来ているのかを気にしています。楽しそうにしていない様子なら何故楽しそうでないのかを気にするようにしています。会社を辞めて欲しいというわけではなく、ネガティブな空気感は館内に広がるので、そういった事は事前に防ぐようにしています。会社のマネジメントという事で言えば、先ほどのように一人一人を気にする事、環境を整える事を重視しています。
難しい職業であるので完璧にマネジメントする事は難しいのですが、立場上出来るだけの事は気にかけています。
-となると社員の方にも楽しさが重要になってくるという事でしょうか?
楽しむ気持ちは確かに大事ですが、必ずしも毎日が楽しいわけではなく、苦しいこともあるから楽しみもある、その為の苦労を知って欲しいと思っています。その為、スタッフには無理難題や難しいことを突然話す事もあります。
機会を与える事でスタッフが自分たちで考えて成長するチャンスを与えているつもりです。可能性はどこにでもあるから、チャンスを拾うかどうかは本人次第です。会社が社員を成功まで導くことは出来ませんが、機会を利用して成長して欲しいと考えています。
-独特なマネジメントをされていると思いますが、アーバンホテルと他ホテルの大きな違いを教えてください。
はい、当ホテルはスピードが速く、決断が速い事が他施設に比べると大きな特徴だと思います。またスタッフに人間味があります。気持ちを込めてサービスをしています。形やマニュアルではなくて、心が大事だと思います。
-ありがとうございます。ところで、レストランのランチビュッフェなどアーバンホテルは新しい事をやっている事がありますが、案は社員から上がることもあるのでしょうか?
社員からの案を採用することもあります。好きな事をやりなさいとは言っていますが、そんなに簡単にオッケーは出しませんね。笑
モチベーション・考え方について
-先ほど他の社員の方からもコメントを頂きましたが、林さんの事を「炎のような人」と思っているというものがありました。そこに関してはどうお思いでしょうか?
私が率先して仕事をやっていきますし、それを超えて欲しいと考えていますから、他のスタッフからすると大変でしょうね。笑
私は現在の上司や社長を超えるつもりで仕事をやっています。絶対に負けない事をやっていますし、スタッフのみんなには是非それを超える事を成し遂げて欲しいと思います。
-それでは「おもてなし」という文化についてどう思いますか?
私が思うに「おもてなし」とはお客さんに感動を与える事だと思います。おもてなしは頭を下げる事ではなく、感動じゃないといけません。
-「楽しい」「楽しむ」という言葉がしばしば見受けられますが、いつから人を楽しませることを考えていらっしゃいましたか?
それは生まれたときからですね。父は問屋をやっていました。母も実家が商売をしていましたし、周りに商売人の方が多かったので、人とコミュニケーションを取る事は小さい頃から学んでいました。幼い頃から商売に囲まれて育ったこともあり、何が常識で何が非常識かというよりは、自分の目で見て様々な倫理観を重ねてきました。そういう事があったので周りを楽しませる事や自分が楽しむ事に何をすべきか常識にとらわれる事なく考えていましたね。
仕事が活きる経験、仕事に活きた経験について
-ホテル業で26年間勤められていて、人生や人と会う事で活かせることってありますか?
ホテルマンは本当に色んな人に会える、サービス業の塊なので、それを活かすか殺すかは自分次第ですね。特に人脈が多いですねと言われますが、何とも思いませんね。ただ、人の事を知ろうと思ったときにどういう家庭環境でどう育ったかまでまず知らないと人付き合いが出来ませんね。人種や宗教もあるし、それを知らないと話せません。
-そういう所では海外との繋がりも出来る様になった経験とかはありますか?
旅行会社からの繋がりで去年から台湾は出張でいくようになりました。
また例えばですが、シンガポール、インドネシアのお客様が欲しいから直接現地でやりとりもしています。
代理店もありますが、私たち直接行ってゼロから人脈を作ってからお仕事をします。
社員旅行でシンガポールに行ったときにそこで知り合った日本人の方と仲良くなりました。
そこで仲良くなって、仕事をアテンドしてもらうし、逆に紹介するようになっています。
そういうところでは近いところから知り合いを作ってコツコツやっていっています。
アーバンホテル京都二条プレミアムについて
-近年は訪日外国人も増えてきていますが、日本と海外ではお客様の割合はどのようになっているのでしょうか?
現在で言えば海外のお客様は4割くらいですね。海外のお客様は増加を続けると思いますが、日本人のお客様も大切にしています。国内旅行や地元密着ホテルを目指して頑張っています。
-二条にあるホテルだからこその強みは何かありますか?
二条からは嵐山へのアクセスも良いし、東西南北行きやすい場所でもあります。
世界遺産である二条城も近くにあり、地元の人も多い少し特殊な地域です。
ただ、アーバンホテルは駅の真ん前には作らないというコンセプトがあります。地域活性化しながらお客様を呼ぶマーケティングをしているので、それがまた楽しみの一つにもなっています。
そういう意味では他社とは全く違うマーケティングをしている事も強みでしょうね。
ありがとうございました。最後に将来編についてお話を伺えればと思います!